3日
計画では五竜岳から中ノ岳を越え、丹後の西尾根を下降するつもりであった。
越後湯沢で上越線に乗り換え、六日町で降りると約8分待ちでロープウェイ行きのバスが接続していた。
荷物台100円込みのバス代を払って山口で降り、広掘集落に向かって歩き始める。天気は申し分なく、気温も異常に高い。集落のはずれの広掘橋からは雪道となっているため、ここで装備を整える。
少し登った場所から少し下り、沢沿いに歩いて、トレースを追いかけることにする。結果的には正規のルートより右側の沢を上ったことになり、傾斜がかなりきつい状態が続く。
やっと阿寺山に続く尾根に飛び出し、ここからは緩い登りが続き、ようやく阿寺山の頂上脇の肩の箇所に達する。ここまで来ると目の前に五竜岳に続く尾根が正面に見えてくる。
一ノ池あたりと思われる場所が平らで風も防げるため、ここをキャンプサイトとする。ここから眺めは八海山、中ノ岳、巻機山など身近に見えて格別である。
4日
一気に五竜岳に登って、オカメノゾキの方を確かめると、雪がびっしり痩せ尾根に付いており、とても通過できる状態ではないと判断せざるを得ない。
ここから引き返すことにする。大変残念であるが、もう少し雪が減らないと無理であろう。
帰りは急な沢を一気に下って、登山口には早く戻ることができた。
バスは山口バス停の一つ先から乗り、六日町では銭湯に行ってゆったり過ごす。
帰りの新幹線は座れない状態であったため、デッキに座り込んで弁当を食べながら東京に戻る。
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